スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:-- 】
スポンサー広告
何気ない日常 ショートショート3連発 (トイレ偏)
前置き(日本でもだいぶ普及したかも知れませんが…):

・ほとんどのトイレに、流してしまえる紙の便座シートが備え付けてある。
・水を流す時はレバーやコックではなく自動センサー式である。
・流れる水の勢いはハンパない(笑)

以上の事を知った上での出来事です。




【第壱発目】

アウトレットモールに行った時の事。

いつものようにトイレに入り、私は扉の鍵を閉めた。
右手の壁に備え付けてある便座シートに手を伸ばす。

此処のシートの取り出し方は…

口元の紙シートの端をつまみ、最初は上に持ち上げ、途中から下に引っ張って一枚を抜き出し、中央の切り取り箇所3箇所を切って便座に乗せる。
いつもの事だ。もう条件反射になってる(笑)

取り出そうと手を伸ばして…紙シートの端を手で探って…






て、裏表逆やんこれ!


無理矢理取り出そうとしたら入れ物ごと下に落ちて全部水に濡れた。
隣のトイレに移った。



【第弐発目】

また別の日、別の場所での事。

いつものようにトイレに入り、私は扉の鍵を閉めた。
右手の壁に備え付けてある便座シートに手を伸ばす。

ハラリとシートは取り出せた。これでなくっちゃ。
中央にある切り取り箇所を抓んでベロが出るように切り取る。
それをそっと便座に乗せる。丁度手ごろな感じでシートが便座に被さる。

置き終わったシートから手を放した時…

「…あ゛!」


………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ??!

センサーが感知して水が流れた。
シートはくるくると螺旋を描きながら吸い込まれていった。






反応良すぎ!

私はもう一枚のシートを取り出し、狭いトイレの中で身体を「く」の字に折り曲げてセンサーの陰になるようにして紙シートを置いた。
中国雑技団の一員になれると思った。



【第参発目】

またまた別の日、別の場所での事。

いつものようにトイレに入り、私は扉の鍵を閉めた。
右手の壁に備え付けてある便座シートに手を伸ばす。

中央の切り目を切り、そっと便座に乗せる。…静かだ。

『よし!』

今日は順調、これで普通に用を足せる。
鼻歌が出てきた…て、私は 兄のようにキバったり しませんよ(笑)

順調に事を終え、右手のトイレットペーパーに手を伸ばす。
適当な量を手に取り、左手に持ち変える。
…そう、私は左利き(左巻きとちゃいますよ)。

で、身体を右に傾け、便座とのスペースを確保してペーパーを…

「…て、…え゛?!



………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ??!


センサーが感知して水が流れた。
そう、センサーは右利きの人用に右後ろから左前に張ってあったのだ。
左利きの私の身体は右に傾き、センサーから外れた。

便座シートとトイレットペーパーが空しく流れ残っていた。






水溜まるまで待てってか?!

チョロチョロと溜まっていくうつろな水音を聞きながら…
『此処は高原の大森林…私は自然に囲まれて清らかにせせらぐ湧き水の音を聞いて森林浴に来てるの…』
と、思い込もうとした。

『太陽が緑の中、木漏れ日となって私に降り注ぐ…はぁ?ぁ…この萌え立つような自然の香り…大森林の自然の香り…自然の香り……自然の………
無理だった。

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/06/14 04:16 】
日常 | コメント(4) | トラックバック(0)
「Sir」の意味あい
え?…先日、ブッシュ大統領がローマ法王に内謁した時、

「聖下(His Holiness)」

ではなく

「閣下(sir)」

と呼びかけ、それがおかしいと言うお話がありました。
私、何が不思議なのか判らず、此処の人達に聞いてみました。

結果は…

どうもおかしくないようなのです(笑)

基本的に、此処では「Sir」は敬語の意味合いで使用されるようです。

例えば、食事中。

ガツガツ食べている男性の客の飲み物がカラになっているのを見つけたうら若き金髪、グリーンアイのないすばでぃなウエイトレスさん。

「Will you take more water,Sir?」
(お客様、もっとお水をお持ちしますか?)



例えばウォル・マートに買い物に来て駐車場を歩いている時。

前を颯爽と歩いていたジョニー・ディップのような素敵な男性が、何かの段差にケツまづき『おっとっと!』となった拍子にスリムジーンズのポケットからポロッとイヴ・サン・ローランのハンケチが落ち、それに気づかずに歩き去ろうとした時。

「Excuse me sir? You dropped your handkerchief.」
(あの、ハンケチを落としましたわよ)


「Oh!Thank you!…Could you please drink tea with me,Lady?」
(ありがとう。お礼にお茶でもご一緒しませんか素敵なお嬢さん?此処のテナントに入ってる喫茶店は特に、ダージリンとオレンジ・ペコのブレンド具合が絶妙で私は何回も此処にお茶を飲みに来るんです。おひとつ試してみては如何ですか?それに、店長の自家製チーズケーキは絶妙ですよ。モツァレラ・チーズを新鮮な生クリームで溶いてフワフワに焼き上げた極上品なんです。ひとくち食べると口の中に甘さと、ほど良い酸味が広がりそれでいてしつこくない上品さを兼ね備えていt…



て、そんなに長々喋ってないやん!

…い、いや…妄想が…コホン…


と言う訳で(何この纏め方?)「Sir」には大きな他意はなく、話をする相手
を敬う意味合いを持った丁寧な言い方のようですね。
なので、取り立てて大騒ぎをする事も無いような気がします。
普段からちょっとした問いかけに「Sir」を使うと良いかも知れません。
何気ない丁寧な言葉に新たな出会いと恋が芽生えるかも。
(て、趣旨が変わってるやん 汗)
【2007/06/12 00:03 】
言葉 | コメント(2) | トラックバック(0)
身体が要求、DAKARA
最近の記事を読み返して…

なんか寸劇っぽさが見え隠れしてへん?(笑)

…ま、いっか!



…コホン…
今日も今日とてスポーツドリンク三昧、凛です。
…あり?またパクリ?(汗)





スポーツドリンクが大好きな私。これですけど何か?(笑)
sexy_bottle.jpg

同じ種類のスポーツドリンクを飲んでいますが毎日微妙に味が違う。
ある時は甘みが強かったり、ある時は水っぽかったり。
そう言う時にフ…と振り返ると、体調にも差があることが判明。

暫く眠れない時間が続いた後飲むと、ちょっと酸っぱめ。
疲れてる時はやっぱり少し水っぽい。
身体がドリンクの中の栄養を要求してるのかも知れません。




…と、ひとりで納得していたら、兄の一言が。


「身体の栄養が偏ってるから味が変わるて?何言ぅてんねん。

おんなじもんでも味が変わるんはな、それは…






味が一回一回ちゃうんやって。

はっはっは!



………





それ言ぅたらおしまいやろ!(チャンチャン)
続きはどなぃ?(笑)
【2007/06/07 05:51 】
食べ物 | コメント(3) | トラックバック(0)
民度か余裕か(笑)
うひょひょ!気がついたら1週間も放置!

…ごめんなさい…。

気を取り直して…



先日、アウトレットモールにお買い物に言った時の事。
車でだいたい40分離れた処にあるショッピングモールです。
COACHNIKEPUMANINE WESTPOLOなど、有名なお店がいっぱいです。しかも工場直営なので安い安い。たぶん日本の半額。

COACHのバッグ6万円くらいのが230ドル(2万8千円くらい)とか。

私はそこにあるCalvin Kleinで洋服を見て、レジに並んでいました。
4人ほど並んでいて、私は3番目。

と…

支払いを終えてレジを離れた白髪のおばさん(ドイツ系)の横からスゥ?と
割り込む東洋系のおばさんが…。
次に並んで待っていたおばさんとレジ係の人は一瞬の出来事に目が点に。

こんな感じ ( ゚д゚)ポカーン

その東洋系のおばさんは

「早くしてよ!」

と言わんばかりの目線で財布を取り出します。

「Please show ID.(身分証を見せて下さい)」

レジの女性が困惑の表情で言いました。
取り出したのはどうもパスポートのようです。

その後その人はお金を払い、品物を受け取るとさっさと店を出ました。
それを、なんとも不思議な表情で見送った、並んでいた女性(米系)。
レジ係の人に、買う服を渡しながら話しかけました。

「今の人はどうしたの?急いでたの?」
「申し訳ありません。アジアンはよく割り込むんです。」

レジの人は、はっきりと『アジア人』と言いました。

「チャイニーズなのあの人は?」
「いえ、コリアンです。ほとんどのコリアンは割り込みます。」
「あらそう?変な人達ね(笑)」

私、すんごく恥ずかしくなって小さくなってました。
こんな小さな田舎でも恥を晒すなんて…。

私の番が来て、レジの前に立つと、何とはなしに険しい表情のレジ係の人。

「Please show ID.(身分証を見せて下さい)」

私がIDを見せると…

「?…! Are you Japanese?(アナタは日本人?)」
「Yes….(そうです、ワタシがヘンなアジアンでッス…とは言いません)」

どうやら私の名前を見て日本人だと判ったようです。
その途端、レジの人の表情が一気に変わりました。

「ごめんなさい。顔つきだけでは日本人かアジアンかが判らなくて。
アジアンって言ってもいつも割り込みしてるのはコリアンだけ。
たまにチャイニーズもするけどね(笑)日本人はとっても好きだわ。
とってもマナーが良いんだもの、大歓迎よ。
どうして同じアジアンなのにこんなに違うのかしら?変だわねぇ(笑)
あら、お買い物はこれで全部?何か他に欲しいもの無い?」


私が何も言ってないのにかなり饒舌(笑)
反動からかサービスも手厚い手厚い(苦笑)
好き嫌いのはっきりした性格は美国ならではですね(爆笑)

彼女の口ぶりと、よくまわるその舌から内容を察するに(笑)どうもコリアンの割り込みやマナーの悪さに閉口している様子。



こういった話はあちこちのお店でよく耳にします。
そしてほとんどの美国の人が口をそろえて言います。

「コリアンは…」「どうして同じアジアンでこうも違うの?」

どこかで必ずこの言葉が出るの。
順番待ちするくらい何でもないと思うんですが…(苦笑)

美国の人達はどんな田舎に行っても、どんな所でも順番待ちを守ります。
割り込みしたり、それでいざこざになる処を見た事はありません。
それが例えトイレでも(笑)ほんの3歳児でも。
何処に行ってもそれは徹底してますね。

これも心の余裕のなせる業なんじゃないでしょうか?
この国の人達を見習いたいわ…。

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/06/06 07:43 】
日常 | コメント(4) | トラックバック(0)
あとがき(へへへ…小説家♪)
10日近いお話にお付き合い下さいましてありがとうございました。
久しぶりにムキになって集中しましたので…

…て、ホンマにこれ小説やったんか?

…コホン…

元々、2ページほどのコラムから始まった題材です(笑)
登場する人達はユミコ・シャックを除いて全て実在です。
登場する団体、会社名も実在の物そのままです。
お話の流れも本当の過程を綴っています。
違うのはセリフ廻しだけ。
まるで、五島勉さんの『ノストラダムスの大予言』みたい。
…あ、あれは解釈の歪曲が入ってるか(笑)

基本的に、歴史小説と同じ手法ですね。

プチ解説(笑):
『歴史小説』は歴史的事実を継承して、その中で登場する人達の言葉や、心の動きを想像して小説として組み立てて行くものです。もし、もっと正確に事実だけを伝えようとするものなら、それは『史実』と言いますね。

…て、みんな知ってるがな(汗)


私もこれを見習って、と思い…




ただのパクリとパロディやんこれ?

つい、ノボセの虫が…
もうちょっと小説らしくすれば良かったかな?


遅筆の私は一気に書き進めていく事が出来ず、表題が決まっても締め切り
を守れない日々が続き(笑)久しぶりに産みの苦しみを味わいました。
けど、楽しかった…。

また、フ…と製作意欲が湧き上がるかも知れません。
その時は…

『やでやで…』と思いながら生暖かい目でお付き合い下さいませ?♪

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/05/28 20:48 】
三文小説 | コメント(2) | トラックバック(0)
ノンフィクション 苦悩の7年
あのぅ…ついやってしまいました(笑)

元々、小説を書くのが夢だった私です。
ただの訴訟記録をご報告するつもりだったのですが長くなっちゃいました。
で、思い切って連続ノンフィクション小説風に加工してしまいました(笑)
で、イントロダクションと共にひとつの記事とリンクにしときます。
お客様が、お時間のある時に順番にお読みになれるようにっと。

カテゴリーにも「三文小説」として作りました(笑)
ご利用下さいませ?♪

凛のご提供するノンフィクション小説「苦悩の7年」

ではどうぞ。

ちなみに、この物語は事実に基づいたフィクションのはずです。
登場する人物、固有名等は実在のものとは関係ありますん。
…と、言っとかないと私が訴えられる(笑)




【登場人物】

トーニャ・ハウス:財務マネージャー。当時28歳。セクハラ訴訟の原告。
ロベルタ・パルス:会計監査マネージャー。当時36歳。同原告。
ラリー・ミラー:ミラー・グループ社長。
GM:新任GM。トーニャとロベルタのセクハラの張本人。名は無い(笑)
ハマー重役:ミラー氏の配下にいるいわゆる取り巻き。
トニー・シュナール:ミラー・グループ上級副社長。セクハラ揉消し画策。
サマンサ・シュナール:トニーの妻。もしかして…奥様は魔女?(笑)
リチャード・ニューエンダイク
トム・クルーズと同じく問題児排除の任務を遂行するMI5のメンバー(え?
ボブ・コッカハム:同上。ただし、目的の為には手段を選ばない?
裁判長:本裁判法廷のツッコミ担当
ユミコ・シャック:七人の女弁護士事務所所属の弁護士
心無い人々 ABCD:権力とつるんだマスゴミに踊らされた埒もない人
陪審員団長:ポール・ニューマンに似た本訴訟の陪審員の一人

プロローグ:トーニャとロベルタ
第一章  :理不尽の芽
第二章  :裏工作
第三章  :リチャードの決断
第四章  :ボブの謀略
第五章  :ラリー・H・ミラー
第六章  :裁判の波紋
第七章  :訴訟の行方
最終章  :判決…そして…

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/05/25 07:35 】
三文小説 | コメント(2) | トラックバック(0)
苦悩の7年 判決…そして…
「我がコロラド州連邦地方裁判所の陪審団は、ラリー・ミラー・グループに対し、総額 3,175万ドル(約 3億8千万円)を二人の女性に支払うよう命じる!これは全員一致で採決した決定事項である。」

一瞬、法廷内が小さくざわついた。が、すぐに静寂が訪れた。
3千ドルを超える金額の支払命令は、同州でのセクハラ陪審訴訟としては史上最高額である。

トーニャの主張が、ロベルタの主張が全面的に受け入れられた。
天は我々を見放さなかった(by 北大路欣也…あ、逆)。

「納得できん!上訴するぞ!」

突然トニー上級副社長が立ち上がり、大声で喚いた。

「我々のところには3年間で4つの弁護士事務所を通じ合ってるんだ!お通じと違うぞ!4つの弁護士事務所だぞ!彼等は絶対に勝てると言ったんだ!負けるものか!
不当な解雇だと?!理由の無いセクハラだと?!そんなもの社会的信用の高い我がミラー・グループがする訳が無い!キサマ等のほうこそ理不尽な訴えで我々を、世間の何も知らない一般の人々を騙してるンぢゃないか!
…負けぬ!負けぬぞ!決して負けぬぞ!…

退かぬ!媚びぬ!省みぬ!

「静粛に!此処は法廷ですよ!泣きながらセリフをパクるんぢゃない!」

「…うぅぅ…こんなに悲しいのなら、苦しいのなら…愛などいらぬ!」
「だから!パクってるんぢゃないって!退廷させますよ。」


「…情けなど無用だ!俺は北斗神拳では死なぬ!」
「退廷!!!」


こうして7年間の戦いは幕を下ろしたのである。


【エピローグ】

「私はまだ23歳の時に、当時小さな自動車部品店だった頃のミラー氏にマネージャーとして雇ってもらい、誠心誠意働いて来ました。そして此処まで大きくした…。会社がこれだけ大きく成長しても、ミラー氏も会社の方針も何も変わらず素晴らしいものでした。それが…規則を遵守し、行使すべき立場にある人々に裏切られました。
忌むべきセクハラを受けた事も、ミラー氏なら真実を調査し公正な判断をしてくれると信じていました。私はこの事をミラー氏に直接伝え、正当な是正を懇願しようとしました。しかし彼等は、あれこれと理由をつけ、ミラー氏に伝える事もせず、会う事も叶わなかった。真実をミラー氏に告げる事も出来ず、隠そうとした幹部の為、彼等の保身の為に私は解雇された。残念でなりません。」


苦悩した当時の7年間を振り返り、ロベルタは涙ながらに語った。

「ラリー・ミラー・グループにはまっとうな会社規則を有しています。
セクハラは、受けた被害者が精神障害に陥るほどむごたらしく卑劣な行為。決して許すべきものではありません。そしてそのような行為をした者を厳しく断罪し、撲滅しなければなりません。その上でもミラー・グループは申し分のないものでした。
しかし…その規則に従って監視をし、トラブルが発生した場合、正当に規則を適用し是正すべき立場にある人々が…問題を複雑にしたのです。悲しむべき事実です。今回の決定を真摯に受け止め、企業人として正しい道を選ぶことを切望します。」


当時を冷静に語るトーニャは現在、モンタナ州で最愛の夫と共に2つのフォード販売店を経営している。その会社の従業員向けハンドブックは、ラリー・H・ミラー氏の掲げた会社方針をそっくりそのまま真似ていると言う。

<< 完 >>

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/05/25 05:33 】
三文小説 | コメント(2) | トラックバック(0)
苦悩の7年 訴訟の行方
「陪審員の皆様、トーニャとロベルタにとっての、屈辱と不合理の7年間が今終わろうとしています。」

二人の弁護士であるユミコ・シャックは12人の陪審員を前にして、静かに最終弁論を切り出した。

「今回の訴訟の争点は単にGMの卑劣なセクハラを糾弾するだけのものではありません。二人が真に傷つけられたもの、それはラリー・ミラー・グループに対する信頼です。将来を捧げ、会社に忠誠を誓い希望に燃えて業務を全うしていた二人を、会社は裏切った。

確固とした反セクハラの方針を掲げて全社的にセミナーを実施し、充分な教育システムまでを設け取り組んで来たはず企業の中にあって、一番に己を律すべき幹部の中に憎むべきセクハラをする輩を出現させてしまったのです。
GMは卑猥な言葉をあびせ、必要以上の粘着性を感じさせるほど接近し、接触を図っています。そしてその事を拒否すると何の根拠も無く業務内容を非難し、あげく、顧客と性的関係を持ったと根拠の無い中傷を行いました。

それに対する苦情を訴えた二人を待っていたのはセクハラをした当事者に対する断固たる処置ではなく、二人に対しての『報復と侮辱の日々』そして『敵対的で劣悪な労働環境』でした。二人は堪えられなかった。それほど過酷で屈辱的な状態にまで追いやられたのです。

それを増長させたのは他ならぬラリー・ミラー・グループの幹部達です。二人の正当な苦情に対し、ミラー・グループ幹部は事実の揉み消しを謀りました。特に苦情を直接ミラー社長に上訴しようとしていたロベルタに対し、ある重役は先手を打って電話をかけ、彼女の直接懇願を阻止しています。
そして、劣悪な労働条件で業務遂行を強要したばかりでなく、あろうことか二人を不当解雇すると言う暴挙に至ったのであります。

襟を正すべきは解雇された二人ではなく会社の方針に反し、事実を歪曲してまで社会的信用失墜を免れようとしたラリ・ミラー・グループ幹部、ひいてはそのような暴挙を許す会社全体の体質だと私は断定致します。

彼女達は今でも口をそろえて言っています。
「マネージャーとしての誇りを持ち、仕事に打ち込んでいた。
ラリー・ミラーの理念に賛同し、将来を託していた。」と。
その彼女達の夢を奪ったのは他ならぬミラー・グループ全体なのです。

陪審員の皆様、以上の言葉で、いったい何が真実で、何が悪なのかはお判りだと思います。そうです、唾棄すべきセクハラは事実存在した。そして二人は理由無く解雇された。彼女達の受けた言葉の暴力、行動の暴力、そして受けた傷を…権力に屈し歪めてはいけない。ラリー・ミラー・グループには断固たる処置を希望するものであります。どうか陪審員の皆様、正義の名の下に勇気あるご決断をお願い致します。

最後に、これだけは言わせて下さい。」


ユミコがツカツカとGMの前に歩み出た。ハイヒールの乾いた音が法廷内に響いた。GMは身体を硬くし、正体なさげに目を泳がせている。

ユミコの、モッパのようなつぶらな瞳が鋭く光りGMを睨んだ。サッと人差し指を立てた右手が上がり、一直線にGMを指差した。


「あなた!逃げる場所はありませんよ!







…て、これ、お約束ですから…。

では終わります。」



陪審員席、傍聴席からドッ!と歓声が沸いた。
皆がスタンディング・オベィションで割れんばかりの拍手をした。
そのうち誰ともなくアンコール・コールが始まった。

「アンコール!アンコール!アンコール!」
「アンコール!アンコール!アンコール!」

「静粛に!此処は法廷ですよ!静かにしなさ?い!

裁判長が怒鳴った。ユミコ・シャックが立ち上がった。
さらに大きな拍手が起こった。

「それではアンコールにお答えして…

え?…陪審員の皆様、トーニャとロベルタにとっての、屈辱と不合理n…」


「キミもそこまで最初からアンコールやらんで宜しい。」
「…はい(汗)…。」


陪審員が協議室に下がった。7年間の争いに終止符が打たれる瞬間。
もうどれほどでもない。二人の正義は守られるのか、それとも…。

協議室のドラノブが回った。陪審員達が次々に入廷する。

「陪審員の皆様、見解は一致しましたかな?…では判決を。」

裁判長が結果を促した。
陪審員の一人がコクリと頷き、手に持った書類を目の前まで上げた。
そしてその口が静かに開く。

「陪審員は全員一致を見ました。判決は…」



次回につづく(ちょっとやり過ぎ? 笑)

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/05/24 04:48 】
三文小説 | コメント(0) | トラックバック(0)
苦悩の7年 裁判の波紋
裁判は熾烈を極めた。そればかりではない。職を失った二人にとって、裁判を継続するための弁護士費用は途轍もなく大きな負担になった。

ロベルタは堪えきれず破産を申告した。その結果、夫と娘の思い出深い白亜の殿堂、”郊外の庭付き一戸建て5ベッドルームで20メートルプールもついてるよ、どんなもんだぃへへへんだ持ち家住宅”を手放さざるを得なかった。

裁判の係争中、二人とも心無い人々の中傷、陰口に晒された。

コショコショ…

「ねぇ奥様、あの人がミラーさんに楯突いて裁判してる人ですわ。」
「あらまぁ、そうザマスの?何だか生意気そうねぇ奥様。」
「そうなんですの。何だかんだと言いがかりをつけてミラーさんからお金を
フンだくろうとしてるそうよ。」

「あら、あの人…弁護士費用が払えなくって破産したんですって。」
「あら、そうなの?あのプール付き庭付き一戸建て手放しちゃったんだ。」
「そうなのよ。だからお金欲しくて裁判を頑張ってるでしょ?」

コショコショ…

「何でも卑猥な事を言われたって事で訴えたらしい。何言ったんだろな。」
「でもミラー側はそんな事無いってよ。品行方正だって事だ。」
「判んないぜ。なんせあれだけのないす・ばでぃだからな。
魔が差したっておかしく無いと思うよ。」

「オレは右側の金髪美人の方が良いよな。ウヒヒヒヒ♪」
「バカ(笑)そんな事言ってるとお前まで訴えられるぜ。」
「おぉぉ?怖ぁぁ?うひゃうひゃうひゃ♪」

コショコショ…

「二人とも、もう此処ぢゃ新しい仕事見つからないそうよ。」
「仕方ないわよ、地元の名士に楯突いちゃったんだもの。このままぢゃ
この街どころかコロラド州全体を探しても仕事見つから無いンぢゃない?」

「そうそう、今度仕事を探して家族でモンタナ州に移るって聞いたわ。
やっぱり住んでられなくなっちゃったのね…気の毒に…。」




……………


裁判官が入廷した。

「それでは審議に入ります。宣誓のためご起立下さい。」
「裁判長!」「どうしました?GMくん?」
「私は宣誓したくありませんので起立はしません。」
「鬼頭判事補か!」


「GMくん、今弁護士の言った事は事実ですか?」
「記憶にございません。」
「小佐野賢治か!」

「ではGMくんはまったく身に覚えが無い、と言い張るのですね?」
「私は嘘は申しません。」
「池田勇人か!」

「それぢゃGMくんは彼女のほうがヘンだと言うのかね?」
「彼女が『ビビビッてきた』って言ったんです。」
「松田聖子か!」

「他に彼女はGMくんに何か言ってなかったかね?」
「同情するならカネをくれ!って言ってました。」
「安達祐美か!」

「(イライラ…)他には?」
「私の事を、『冬彦さん…はぁと』って言いました。」
「マザコンか!」

「最後に何か言う事は無いかね?GMくん(怒)」
「ダイムラーとクライスラーが手を組んで…。」
欧米か!…あ、合ってるなぁ…。

GMはのらりくらりと質問をはぐらかし、そのせいか裁判は遅々として進む気配を見せなかった。


次回に続く(何やねんこの裁判記録?)
【2007/05/23 00:03 】
三文小説 | コメント(0) | トラックバック(0)
苦悩の7年 ラリー・H・ミラー
2001年、ロベルタはこうして解雇された。

この時解雇にならなかったトーニャに対しても、ボブは追撃の手を緩めなかった。意味の無い不完全な報告書を特急で作らせ、それを非難し、管理能力なしのレッテルと降格の断を繰り返していった。
トーニャは踏ん張った。意味の無い書類と判っていても彼女の今までのプライドをかけて、また、信望するラリー・ミラー社長の為に不眠不休で対応した。
が、ボブはいたぶるエモノを見つけた幼児のように執拗だった。色白だったトーニャの顔色はますます白くなり、日に日に体重が落ちFカップの胸はCカップにまで縮んでしまった。

「も、もう…ダメ…。」

ロベルタに遅れる事数週間ののち、トーニャも辞職した。

二人は訴訟を決意した。被告は実際にセクハラをしたGMではない。
親会社のラリー・ミラー・グループ本体に対してであった。

…………

ラリー・ミラー氏は全米バスケットボールチーム(NBA)、ユタ・ジャズのホームグラウンドであるエナジー・ソリューションズ・アリーナのVIP席にどっかりと座り、バケツのようなボックスいっぱいに入ったポップコーンを貪りながら白熱した試合運びを観戦していた。

コート内ではロサンゼルス・レイカーズを相手にジョン・ストックトンとカール・マローンがピックアンドロールを駆使し、次々と得点を重ねていく。

「いいぞいいぞ♪いつ見てもあの二人は素晴らしい。」
「とーとつですが、アルジャーノンに…い、いや、お話があります。」

声をかけたのはハマー重役であった。

「何だ?本当にとーとつだな。知能回復の脳手術でもするのか?」
「いや、あれは言葉の彩で…。ぢつは問題のあったマネージャーを二人、
解雇致しました。財務のトーニャと会計監査のロベルタです。」

「ふぅ?ん…彼女達は優秀だったと記憶してるが…残念だな。

うぉ!…よし!そこだ!行け!いけぇぇ???!!


「それで…その二人が『解雇は不当』として訴訟を起こしまして…。」
「そうか…来た!ダンクだ!マローンのダンクは無敵だな!え?をぃ!」
「どのように対処しようかと…。」
「どういう意味だ?」

「アナタは、西部6州で42の自動車販売店を経営する我がミラー・グループの総帥であり、またMBAチーム、ユタ・ジャズのオーナーでもあり、さらに此処、エナジー・ソリューションズ・アリーナも、此処の地元テレビ局や、映画館も所有している元は自動車部品店からたった一代で財を築き上げた、他にもソルトレイク・コミュニティー・カレッジに2千万ドル以上も寄付するほどの慈善家で、その企業指針として確固たる反セクハラ方針の下、全社的にセクハラ・セミナーを実施し優秀な社員には重役MBAクラスを提供して将来の幹部を育てるほど力を入れてますが、そんな地元の名士であるアナタの経歴に傷をつけるような事の無いように配慮しなければならないと考えまして。」
「何?その妙な紹介口調?誰に説明してるの?」
「い、いや…その…その方が短い文章ですむし…。」
「何を言ってるんだキミは?とにかく任す!よしなにやってくれ。」

ミラー氏はハマーの言う事など聞こえず、今この時の試合に夢中であった。
と…

「…あぁぁ!あのガードの野郎!オレのマローンに掌底くらわしやがった!あれは反則だ!反則だぞ!審判!何見てんだ!をぃ!おめぇ!ピ????!野郎!ピ????!め!ヤツは絶対ピ????!ピ????!ピ????!!ピ????!!ピ????!!するぞ!この野郎!」

急にミラー氏が喚き出した。NBAの職員が急いで駆け寄ってきた。

「ミラーさん!そんなお下劣な言葉遣いは止めて下さい!他の皆様に迷惑がかかります!それ以上罵ると退場して頂きますよ!」
「あんだって?!おめら何もんだぁ?オラ何にもしてねぇべよぅ!みんなあのガードのピ???!野郎があったら事してんだっぺ!オラのこつさ、フン縛るんならフン縛ってみぃろぉ!オラあのピ?????!野郎んこつ許さねぇどぉ!ほらそこどけぇ!ドタマカチ割ったるどぉ??!!」

『あちゃ??ぁ…素が出ちゃった…。』

この騒ぎが元で後にラリー・ミラー氏は1万ドルの罰金を科せられる。


次号に続く

テーマ:アメリカ生活 - ジャンル:海外情報

【2007/05/22 02:37 】
三文小説 | コメント(0) | トラックバック(0)
前ページ | ホーム | 次ページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。