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苦悩の7年 リチャードの決断
リチャードは苦悩していた。

『おかしい…笑えるからおかしいんぢゃ無くて変だからおかしい…あり?…
何を考えてるんだボクは?…い、いや、気を取り直して…おかしい…。

ボクがミラー・トヨタに来た目的を知ったGMは破顔して出迎えてくれた。それから小一時間、彼女達がいかに理不尽で無能な社員か、仕事でどれほどのミスを犯しているか、どれほど厚顔無知な所業をしているか、そして今回の苦情が何の根拠もない言いがかりか、ついでに二人がいかにバツグンのないすばでぃをしてるかを…越前ガニのように口からアワを噴き平家ガニのような顔をズワイガニのように真っ赤にしながらシオマネキのように反復横跳びして説明してくれた。あれは正に”口角泡を飛ばす”ってやつだったな…。

でも、おかしい…笑えるからおかしいんj(ry
…コホン…おかしい…彼女達の業務報告書にミスはない。いや、二人ともむしろ非の打ち所の無い優秀な社員だ。それとなく顧客に聞いてもとびっきりの賛辞が帰って来てる。無能だ、と言ってるのはGMとその取り巻きの一部の幹部だけだ。本当にGMの言うように問題児なのか?

確かミラー・グループにとって社内でのセクハラ問題が公になる事は企業イメージとして避けねばならない。”セクハラがあった”と言う事実は確かに隠す必要はある。だからと言って彼女達を解雇出来るのか?どう考えても彼女達が不当に”セクハラ”を口にしたとは思えない。この件を揉み消すために彼女達を解雇する事などボクには出来ない。どうしよう…

…って、テレビの刑事ドラマだったら捜査する刑事の人が聞き込みする場面数秒のコマ割りをBGMと一緒に繋ぐだけで済んじゃうんだけど、文章で調査状況をいちいち書いてたらとんでもなく長くなっちゃうから、しょうがなくてボクの妙に不自然な状況説明口調な独り言になっちゃったけど、ホントどうしよう…。

そうだ!トニー上級副社長に本当の事を話そう。そしてラリー・ミラー社長に彼女達を取り次いで貰って社長の決断を貰おう。彼女達も社長の言葉だと今回の事が企業のイメージダウンになる事を納得してくれて穏便に済ませられるだろう。よし!それで行こう!』


その夜リチャードは、密かに二人を調査した膨大な資料と、真の事実であろうGMのセクハラに関する分析結果を持ちトニー上級副社長を訪ねた。

「トニーさん、事実関係が明らかになりました。」
「ん?いったい何の話だね?」
「この証拠資料を見て下さい。彼女達は決して…。」
「そんな話はいいから!で、彼女達を解雇出来るのか?」
「いえ、ですから…。」
「私はこんな紙切れを作れと言った覚えなどない!いいかリチャード?
私はな、問題児を排除しろと言ったんだ。」


トニーは資料を見る事も無く、ゴミ箱に投げ入れた。

「誰も真実など聞きたくないんだよリチャード。判ってるのか?
ただ我々はミラー・グループとしてイメージダウンを避けたいだけなんだ。
セクハラなど受けた人間はいなかった。そんな事実はなかったんだよ。」

「そんな!事実を捻じ曲げてまで企業イメージが大事なんですか?!
企業人としての倫理はどこに言ったんです!」

「私に意見か?!そんなに偉いのか?え?…ナンだチミは?!」

「え?ナンだチミはってか?

…そぅンデッス、ワタシがヘンなオヂサンデッス!
ハィ!ヘンなオッヂサン♪ヘンなオッヂサン♪

って何ダッフンだ!してるんですか?!


「もぅいぃ!キミには失望した。降りてもらおう。
後はボブに引き継いでもらう!この間飲ませたドンペリは買って返せよ!」


「セコっ!」


正しい方向に導こうとしたリチャードの決断はたった数週間で潰え、トーニャとロベルタの二人は後任のボブ・コッカハムの手により運命の荒波に翻弄されるようになる。

次回に続く
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【2007/05/18 00:03 】
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