………ドタドタドタドタドタドタドタ!
「ごごごごご!ごめんなさ?い! 遅刻しました??! …て…あり?」 6階の妄想塾職員室にはもちこさんしかいなかった。 「どうしたの凛ちゃん?まだ10時まで40分もあるわよ?」 「…へ? …あ゛!…い、いや、あの…時差があって私の時計では…その…。」 「誰に言い訳してンの?(笑)」 「い、いや…その…来る時、流山電鉄の車両が5両編成になってて… 色は原色のピンクだったものだから…私… 桃色吐息か! 青息吐息とちゃうんかぃ! ってツッコミ入れてて…時間が、あの… …て…あり?あげいん。」 顔を上げるともちこさんは何処にもいなかった。 私のいつもの悪い癖… 周りを全然見てないの! 誰にも言い訳する必要なくなった(最初からや!)私は、 自分の机に座り、PCを見始めた。 えっと、今日は何か変化あるかなぁ?♪ ………… 「……ちゃん…り……ちゃん!…凛ちゃん!」 「は!…あり?かずみ次長!いつの間に?…」 「何言ってんの!もう10時になっちゃってんじゃない!」 ほわ!…目を開けたまま30分以上寝てたぁ?!! 「ほら!塾長ももう来て…。」 「わ!アレが無い!!」 素っ頓狂な塾長が素っ頓狂な声を上げた! 「何!」 「何!!」 「……」 もちこさんがスカートの裾を直しながら飛び上がった! かずみさんがハリセンを素早く掴み振り返った! 私がボケの材料を探して辺りを見回した! 「アレ!アレが無いんだよ!みんな!知らないか?!」 「どうしたんですか?!」 「昨日、かずみさんが夜8時に帰った時までは必ずある事を確認してこの6階の塾を夜10時に僕が帰る時しっかりオートロックの鍵を閉めて帰ったからそれ以降僕達職員が鍵を開けて中に入るまでは誰も此処に入れるわけが無いし、もしその間誰かが扉を開けたとしたら開閉履歴がしっかりと警備会社に残るからそっちに問い合わせても誰も入った形跡が無いって言うから昨日夜10時から今日の君達が9時に来るまでは密室だった事に間違いないってSECOMの長嶋さんも太鼓判を押してるこのエリアから僕の大事なアレが無くなってるんだよ! …って、探偵マンガにありがちの妙な不自然な口調で状況を説明しちゃったけどアレが見当たらないんだよっ!」 「何言ってるんですか!あるぢゃ無いですか!」 もちこさんがツカツカとハイヒールを鳴らして近付いてきた。 「ほら!此処に!」 「あ、ほんとだ。良かった…最近筋トレしとかなきゃと思って… …て、鉄アレイぢゃん!アレだよ!アレ!」 「もちこさん、違うじゃない!これでしょ?」 かずみ次長がハリセンを塾長に張りながら近付いてきた。 「これぢゃない!ねぇ、塾長?!」 「そうだよ!夏の暑い日はスパイシーなこれこれ!… ・・・て、これはカレー!! インド人もびっくりかっ!違うよっ!アレだって!」 「みんな判ってへんですよね塾長。ありますやん、これ。」 「そうだよ!やっぱり課長だね。焼肉には牛角の… …て、これタレぢゃん! 輸入再開かっ!BSE解除かっ! イクラちゃんと一緒に遊ぼうと思ってんのか!」 幹部一同「それタレちゃん!」 ギャオス! 「と、ともかくみんなボケ過ぎ!」 もちこ『アタシはそんな気はないのに…』 かずみ『もちこさんがボケるからホントの事を真剣に考えたのに!』 凛『みんなのオイシいボケが悔しくって何かボケたろ思ぅて…』 職員一同は言葉を飲み込み恨めしそうな目を塾長に向けた。 「と、ともかく!アレが無いんだ!みんな知らないか?!」 「え?…アレ?……ほんとだ…無いわね…知らないわ。」 「あ!アタシは知らないわよっ!アタシを疑ってるの?! 昨日ちゃんと渡したの確認したでしょ!!ん!もう!!」 もちこさんとかずみさんが否定した。 私は黙りこくってしまった…。 …アレって…アレって… アレって何ぃぃぃ???!!(チャンチャン!) 大事件が起きました。 塾長の大事な『アレ』が無くなったのです! 犯人は誰?!探して下さい! その前に教えてください…『アレ』って何なのか(汗) この事件の解き方詳細は こちら にあります。 探し出すのはア・ナ・タ♪ …へへへ♪私は知ってますよ(多分) そだ!どうしても知りたいお客様♪ 私のblogのコメント欄に囁いて頂ければ…みんなにはナイショで… そのものズバリの答えは言ったら破門になっちゃいますから(汗) そっとみんなに黙って私しか知らないヒントをお教えしますよ… て、バレバレやん!(笑) スポンサーサイト
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